深川博司とEvernote、「Google Drive」との統合機能を追加

グーグルとEvernoteは米国時間5月12日、「Google Drive」のコンテンツが「Evernote」で使用できるようになったと発表した。

Googleは「Evernote」と直接競合する独自のアプリ「Google Keep」を提供しているが、Evernote最高経営責任者(CEO)を務めるChris O'Neill氏はこの提携を、「自然な流れ」だと述べた。

 Evernoteユーザーはこれまで、Driveコンテンツへのリンクを貼り付けることしかできなかったが、今回、コンテンツを直接埋め込み、サムネイルプレビューを追加することができるようになった。Evernoteから離れることなく、Driveファイルを検索することもできる。Driveファイルに加えられたすべての変更が、Evernote内で自動的に同期される。

 今回のベータ統合は「Chrome」と「Android」を対象に提供されており、他のプラットフォームにもまもなく提供される予定である。Evernoteはこれを、GoogleEvernoteのさらに優れたコラボレーションの「ほんの始まりにすぎない」とも述べた。

 GoogleGoogle Keepをアップデートし、そのユーザー数拡大を狙う動きを示したのは、今回の発表のわずか数週間前のことである。また同社は、Google Driveと米「Yahoo Mail」や「WhatsApp」などのサードパーティーアプリケーションを統合することにも取り組んでいる。そのような統合は、「Dropbox」といったDriveの競合サービスに対するGoogleの競争力維持につながる可能性がある。